「ゆっくりと温泉につかり、日々の疲れを癒す」
温泉大国といわれる日本。疲労回復、ストレス解消、疾患の治療などなど様々な効果が得られ、また身近な娯楽として温泉が好きな方は多いのではないでしょうか。日本は世界有数の温泉大国と呼ばれていますが、普段私たちが温泉に入るとき、「天然温泉」と掲げてあると地下から涌いてくる温泉がそのまま湯船に使われているとイメージしがちですが実際はどうなのでしょうか。
2004年の長野県のある温泉で入浴剤を混ぜて偽装していた問題を皮切りに、全国各地で源泉への過度な加水や、水道水を沸かしたお湯を温泉と掲げている温泉施設があるなど様々な問題が明るみに出ました。その様な問題が次々と発見されたことを受け、政府は2005年2月に温泉法の改正し、循環の有無、加水の有無、加温の有無等を温泉分析書に開示するように義務付けるようになりました。
たしかに利用者の私たちにとって詳細な情報の開示は必要なのですが、その一方で分類が複雑化し、誤った認識を与えかねない表示方法もあるのが現状のようです。
例えば加水にしても、温泉の成分があまりに濃いため皮膚などへの刺激を低減するために加水し、濃度調節をしている温泉もあれば、源泉の水量がないため増やす目的で加水している施設もありえますがどちらも加水ありと同一に表記されてしまいます。
温泉の定義は「温泉法」に定められています。温泉法によると、温泉と名乗るためには25度以上の温度が源泉からの採取時に求められます。またその他に遊離炭酸(CO2)、リチウムイオン(Li+)、水素イオン(H+)、ラドン(Rn)など定められている物質が基準以上に含まれているものとされています。(詳しくは「温泉法ってどんな内容?」参照)
つまり「温泉」と名乗るのはどちらかの条件を満たしていればいいので、例えまったく指定されている成分が含まれていなくても25度以上の温度があればいいことになります。水の温度はより深い地点で採取した方が高くなるので、近くに火山等の熱源がなくとも深く採掘すれば25度以上の温度を確保することができます。
この基準で考えると私たち利用者が考えている「温泉」と実際に温泉法で定められている「温泉」とは必ずしも一致するとは言えないのではないでしょうか。
このサイトでは、私たちの身近な娯楽の一つである「温泉」について、利用する側の立場になって少し考えてみたいと思います。
古くから愛用されている温泉の効用から、一風変わった温泉まで、温泉をもっと身近に、より利用しやすくなっていただければ幸いです。
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